愛しのご主人様




「春樹はご飯食べたの?」

秋奈ちゃんに言われたとおりにさっさとご飯を食べながら聞くあたし。


「あたりまえでしょ!
春樹はいつも早起きしてるんだから」


「うっ…」


ピンポーン。


「こんな朝から誰だよ~?」


夏兄は眉間に皺を寄せ、嫌そうな顔。


「あたし準備あるから雪乃出て!」


秋奈ちゃんはそう言って、リビングをバタバタと出て行った。


え~?

何であたしなのー!?

夏兄でいいじゃん!夏兄でっ!


なんて心の中で独り言を言いながら玄関へ向かう。



っていうか秋奈ちゃん~~!!

あたしだって学校行く準備しなきゃなんだよ~!


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