愛しのご主人様



「まあ…スーパーイケメン高校生グランプリ、1位の人物に気に入られちゃね…。
すぐに噂も広まるわ」


衣美ちゃんはフゥとため息を漏らした。


「うう…だよね…」

あたしのテンションはガタ落ち。



目立つの嫌いなのに…。

なんでこんな目に―――っ!?(泣)


「そんな心配そうな顔しなくても大丈夫だって、雪乃!」


なっちはそう言うとウィンクしてみせた。


「そうそう!!あたし達がいるんだから♪」

続けてあーちゃんが親指を立て、ニカッと笑った。



「この衣美様にかかれば、雪乃をいじめようとする先輩なんてイチコロよ~!!」


衣美ちゃんは、こうみえて家が格闘一家。

もちろん衣美ちゃんも格闘技の教育受けてます。


「うー…みんなあ…」


感動して涙目のあたしに、皆はクスッと笑う。



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