愛しのご主人様



「朝から泣くなって!
ほら授業始まるよ!?」


あーちゃんはそう言うと、あたしの背を押して席につかせた。



キーンコーンカーン…

ちょうどチャイムが鳴り、

先生が「席つけー」なんて言いながら入ってきた。



窓際の席でぼけっと空を見つめた。


…昨日と同じような毎日。

だけど、何かが変わった今日。



あぁ。


あたしの高校生活、どうなっちゃうんでしょう。


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