愛しのご主人様
「じゃ、雪乃。手伝って?」
「え」
「俺様に作らせるなんて百年早い。
お前も手伝え!」
「…はい…(絶対足手まといになりますが)」
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「う…っ、陽岡せんぱ…」
「動くなって…じっとしてろ」
「で、でも…あっ…う」
「…紛らわしい声だすな!」
「だって陽岡先輩の手、気持ちいんですー」
夕食作りは終了。
…ええ、もちろん!!
10本指があるうち10本に怪我をしました。
そんな陽岡先輩は呆れながらも、あたしの手に絆創膏を貼ってくれる。
絆創膏を貼る陽岡先輩の手が気持ち良すぎるんです…。
エステティシャンみたいな…。
「口からよだれ、出てるぞ」
陽岡エステティシャン、あなたのせいです。