愛しのご主人様



「よし。まあこれで大丈夫だろ。
明日学校行って恥はかくだろうけどな」


「う…大丈夫ですよ!
皆、あたしが不器用なの知ってますから」


「それもどうかと思うけどな」


「それより、陽岡先輩!
ご飯冷めちゃいますよ!!」


「はいはい」


机に並べられた、カレーはほとんど陽岡先輩が作った。


あたしはにんじんだけ切りました(泣)



「いただきます♪」


陽岡先輩の絶品であろうカレー、柊雪乃ご馳走になります。


ぱくっと口にしたあたしを見て、陽岡先輩は自慢げに笑った。



……わ…。


「すっ」


「“すっ”?」


「すごいです!!陽岡先輩!!」



< 70 / 94 >

この作品をシェア

pagetop