愛しのご主人様



「ゆっきーも乗りなって!!」


嬉しそうにはしゃぐ白鳥先輩を見て、またまた「はい!」なんて頷くあたし。


すっかり白鳥先輩ペース。



「夏だけど夜はさすがに涼しいな」


「…ですね」



キーコ…キーコ…


ブランコのこぐ音だけ聞こえる。



周りには誰もいなくて、遠くの街頭があるベンチにはイチャついてるカップルや、新聞を読んでるサラリーマン。




あたしと白鳥先輩は「2人っきり」だった。



「ねえ、ゆっきー?」


「はい?」


白鳥先輩はじっとあたしを見つめた。



…改めて見ると…白鳥先輩、かっこいいんだなあ…。


なんて不覚にも(?)思ったあたし。




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