愛しのご主人様
白鳥先輩の綺麗な茶色い瞳に、吸い込まれるように釘付けになってると…。
「ゆっきー、陽岡のこと、どお思ってる?」
なんて真剣に質問する、白鳥先輩。
「…どおって…」
あたふたしてるあたしに、「ははっ」と白鳥先輩は笑った。
「いや、なんとなくね。
陽岡って、特定の女作るの苦手な奴だから」
「特定の女…?…苦手??」
白鳥先輩の言ってることに次々と?マークを浮かべるあたし。
「まあ要するに、彼女とか作るの苦手なんだよ」
「あんなにモテるのにっ!?」
「モテるんだけどねえ…。
付き合った女の子たちは、美男子な陽岡を手放したくなくて束縛ばっかり。
陽岡はそれが嫌で女の子から告白されても全部断っててね。
多分、もうここ2年くらい彼女いないし好きな奴もいないと思うよ」