愛しのご主人様
うつ伏せてた顔を上げると、白鳥先輩のドアップが。
「しっ白鳥せんぱ…」
「まあ、あんな話しといて何だけど。
俺…ゆっきーのこと狙ってたんだからね…?」
「はっはい!?」
ななななな何を言ってるんですか、この人は!!
「ゆっきー…陽岡なんてやめて、俺にしなよ…」
白鳥先輩はそう囁きながら、唇を近づけてきた。
「白鳥先輩っ!?」
これってキス…する感じですよね!?
それは困りますって―――!!
「…おい…ふざけんな」
時間を止めた、白鳥先輩でなくあたしでもない声。
ん。この声…どこかで。