愛しのご主人様
*陽岡SIDE*
『陽岡、ちょっと雪乃ちゃんとデートしてきていい?
ふ・た・り・き・り・で♪』
―――…ってことで。
健吾が雪乃を連れていって、3時間経過。
家に帰ってきてはみたものの…。
モヤモヤしっぱなし。
気付けば、雪乃と健吾のことばっかり気にしてる。
「…らしくねえ…俺」
むしゃくしゃして握ってたリモコンを放り投げた。
別に雪乃は“彼女”じゃないんだから…。
うん、そうだ。
「・・・・・・・・」