‐Fear‐
 刑事と弁護士なんて珍妙なカップルだ。と、よく言われる。
気にはしていない。お互い成長できれば…と、今はうまくいっているから。

 でもまさか同じ事件を担当するとは…。しかも依頼主は元彼。

 神様は私になんて試練を与えるんだろ。
はぁ…最初は意気揚揚としてたけど、大丈夫かな、私…。
でも負けたくない。早く一人前になるためにも、越えてみせるんだから。



 理恵菜は優太に会いに行った。
次の日も、次の日も。通い続けた。


 たいした話を出来る訳でもなかったが、だんだんと優太と理恵菜の会話は増えていった。
少しづつ、コミュニケーションしていこう。
そう理恵菜は考えていた。


 そしてまた数日が過ぎた。
< 15 / 60 >

この作品をシェア

pagetop