天真爛漫ヒロイズム

「俺は、自分がコンプレックスでさ。で、お礼言おうとしたら藤くん女って勘違いしてんだもん!これまた、どうしよう…って思ったけどそのまま黙っておこうって。助けられたのに迷惑かけたくなかったから…けど結局迷惑かけたね。ごめん」


こっちを向いて
深々とお辞儀した。

「そんな!ちがう、俺は…俺は謝罪が聞きたいわけじゃない!」


俺はベンチから立ち上がった。

< 38 / 106 >

この作品をシェア

pagetop