キミが好き
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4月9日 12:48
琉偉は自転車を漕いでいた。
今日のお昼から西高の入学式なのだ。
ゆっくりと流れる景色の中に同じ制服を着た生徒が多くなる。
「もう少しで着くよ」
琉偉は後ろに座る絵久に言った。
自転車は西高へと続く坂道を下る途中、桜並木を走っている。
真新しい制服も爽やかな暖かい風も、桜の花びらが舞うその光景も"春"そのものだった。
絵久からの返事はない。
絵久は移り変わる桜を眺め、目を閉じた。
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4月9日 12:48
琉偉は自転車を漕いでいた。
今日のお昼から西高の入学式なのだ。
ゆっくりと流れる景色の中に同じ制服を着た生徒が多くなる。
「もう少しで着くよ」
琉偉は後ろに座る絵久に言った。
自転車は西高へと続く坂道を下る途中、桜並木を走っている。
真新しい制服も爽やかな暖かい風も、桜の花びらが舞うその光景も"春"そのものだった。
絵久からの返事はない。
絵久は移り変わる桜を眺め、目を閉じた。
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