菜綱の夜
すると子猫だろうかその男の肩に登るとその男の顔に向かって猫パンチ。

うまい事決まったな。

その男は起きると何やらその猫と談話していた。

ちょっとサイコな奴のようだ。

それ以上に驚いた事がその男に一撃をくれた猫は先程まで俺と一緒にいた三毛猫にそっくりだった。

しかしこの夢は何だろうか?

この男は一体?その男が立ち上がった。

誰かと待ち合わせだろうか?

その男が待っていた人それは信じられない事だが、郁子だった。

郁子は黒いスカートにデニム生地のジャケットその下に着たロングTーシャツのフードを出している所が可愛らしかった。

そんな事より何故この男と郁子が会っているんだろうか?

まさか、彼氏なのか?
「・・・・・」

郁子が何やら激しい様子で男に何かを言っていた。

するとその男は郁子の額に自分の手を当てた。

五分くらいたっただろうか?

ゆっくりと手を男が離すと郁子は周りを不思議そうに見回した。

そして郁子はその男の胸に顔を埋めた。

今までと違いとても幸せそうな郁子の夢だった。

だが、今までなら俺に何かを訴えてきていたのに俺の事などもう見えないという事なのだろうか?

俺に守ってもらう必要はないという事?

俺は夢から覚めた時、妙な気分にかられた。どちらにせよ後三日で終わる。
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