菜綱の夜
~最後の夜~
早く、妹に会いたかった。
だが、俺はその前に会いたかった人がいた。
菜綱。この夜で出会った俺の友達。
俺に勇気を貸して、優しさをわけてもらい、笑顔をくれた。
もしかしたら俺は彼女を好きになっていたのかもしれない。
俺のエゴで、この夜から姿を消してしまった。
もしかしたらここで会えるかと思った。
多分、死んでしまった俺はこれから妹と会えばその後は消えてしまうだろう。
人を殺してしまった。
行き着く先は人の言う地獄だろうか?
俺が完全に消えてしまう前に俺は菜綱に会いたかった。
「会いたい人がいるんだ。先に行ってくれないか?」
ユタロウは腕を組んで考えた。その仕草が俺には幼い子供のように思えた。
「少しだけだぞ!」
「おう!」
時計は午前の三時十分前くらいだった。
時計の長針が三時を向いても菜綱が来なければ俺は諦めようと思った。
残酷な事に長針はいとも早く三という数字に向った。
深夜になるのも早かったが幽霊というのは時間の感覚が早いのかもしれない。
今まで菜綱がいたから気がつかなかった。
だが、俺はその前に会いたかった人がいた。
菜綱。この夜で出会った俺の友達。
俺に勇気を貸して、優しさをわけてもらい、笑顔をくれた。
もしかしたら俺は彼女を好きになっていたのかもしれない。
俺のエゴで、この夜から姿を消してしまった。
もしかしたらここで会えるかと思った。
多分、死んでしまった俺はこれから妹と会えばその後は消えてしまうだろう。
人を殺してしまった。
行き着く先は人の言う地獄だろうか?
俺が完全に消えてしまう前に俺は菜綱に会いたかった。
「会いたい人がいるんだ。先に行ってくれないか?」
ユタロウは腕を組んで考えた。その仕草が俺には幼い子供のように思えた。
「少しだけだぞ!」
「おう!」
時計は午前の三時十分前くらいだった。
時計の長針が三時を向いても菜綱が来なければ俺は諦めようと思った。
残酷な事に長針はいとも早く三という数字に向った。
深夜になるのも早かったが幽霊というのは時間の感覚が早いのかもしれない。
今まで菜綱がいたから気がつかなかった。