菜綱の夜
「ふぅ、菜綱?次はどうする?」
「う~んちょっとお腹すいたからご飯にしようよ」
「俺、死んでるから食べれないんじゃ?」
「大丈夫!ボクお弁当持って来たから!ちゃんとお米にしたんだよ!」
「エラいぞ!甘いお菓子は食事にあらず!」
「はい!おはぎ」

冬至は目が点になってた。
「いやいや、これはお菓子だから」
「えっ?ご飯じゃん!」

そう言いながらも冬至は美味しそうにおはぎを食べてくれた。

実はボクが作った物だったからすげぇ嬉しかった。
「最後はアレ乗ろう!」
「アレって観覧車か?いいね!乗ろう。」

観覧車はすごい!

他のアトラクションより地味なのにその存在感は他を圧倒するものがある。

ボクは室内でとーじに抱きついた。

ボクの役目、成田冬至の時間を終らせる事。
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