甘夏の恋
思いもよらない告白に衝撃を受けた

あれから私達はこれでもかってぐらい

泣いて

泣いて

泣きまくった

そして

今は腫れた目を冷やしながら

屋上の風がにあたっていた

風がとても気持ち良くて

私は濡れたタオルをとると

大きく伸びをした

「ん~♪風が気持ちいね~」

そう言った私に美佳は付け足すように

「空も綺麗だしね」と言った

「それにしても…変な顔~」美佳は堪えきれないとばかりに笑い始める

「なっ…!!
美佳だって人の事言えないじゃない!
あぁ゛~まだ笑ってる~!
こうしてやる♪」

おらおら~

と美佳をくすぐる始める

「ひゃぁ!!……なっ何す…ぷ…はははは!や…やめてぇ~~

こ……このぉ~」

意外にも美佳はやり返してきた

勿論予想して無かった私はその攻撃をもろに受けることになった

「…こ…こぅしゃんでふゅ!!やめて~~」

「こうしゃんでふゅとか笑える~」

美佳はくすぐる手を止めるとまた笑いだした

私も自分で言ったことに不覚にも吹き出してしまい

その後たっぷり1時間位2人して

笑って

笑って

笑いまくった

お互い生きてる事を確かめるように

生きていることを噛み締めるように…
< 107 / 125 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop