甘夏の恋
「じゃ…じゃぁお言葉に甘えて♪麗華行こっか!」

「う……うん」

体に刺さる痛い視線から逃れるように

麗華と私はそそくさと部屋を出た

―――――――――――――
「可愛いぃ///」

ケースの中には沢山の可愛らしいケーキが並んでいる

「どれにしようかなぁ~」

う~んと唸りながらメニューとにらめっこしてる私を

麗華は嫌な顔一つせず待っていてくれた

「どっちにしようかな……」

どうにか2択までに絞る

「どれとで迷ってんの?」

何時までも悩んでる私に麗華が救いの船をだしてくれた

私は悩みながら

ウサギの形のイチゴショートケーキ



チョコレートで可愛くデコレーションされたティラミス

の写真を指差した

「すいませ~ん

このウサギのショートケーキ2つとティラミス下さい♪

あっ……あとカプチーノ2つ!!」

「へ?」

ぽかんとしている私に向かって麗華は軽くピースすると

「悩んだ時は両方頼んじゃえ♪」

と言って笑いながらピースした

「お待たせしました」

少しすると可愛らしい店員さんがカプチーノとケーキを運んできてくれた

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