甘夏の恋
太陽の光が窓から差し込み

開いた窓からは

清々しい風が入って来て私の髪を撫でる

子鳥がとても可愛らしい声で唄っている

今までつまらなくてしょうがなかった毎日がとても輝いて感じる

それは

彼のおかげ

―龍崎 悠哉―

ひょんな事がきっかけで知り合った彼

そして

私のとても大切なひと――

今日も学校が終わったら来てくれる

普段は何もしていなかった髪に丁寧にアイロンをかけていく

昨日お母さんに買ってきてもらった雑誌で載っていた今話題の髪型に挑戦しようとしている所だ

おしゃれ何て自分には無縁の物のように感じていたが意外にも初めてみると面白い

30分位かけて髪の毛をセットすると

時計をみる

12時30分

彼がくるにはまだまだ時間があるので

今日は診察も終わったので
暇つぶしに絵を書く事にした

絵を書くと言っても風景ではなく何かのデザインなんだ☆
小さい時にデザイナーになりたくて毎日のようにそういった絵を書いていたのでいつの間にか習慣化していた

私は引き出しからノートをとりだし

鉛筆を持ち

絵を書き始めた

さっきまでいた自分の世界と絵の世界の2つの世界が溶け込んで一つになっていく
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