甘夏の恋
「――美佳聞いてる?」

「はにゅ?」
ヤバイ……自分の世界に入ってた…ってか私変な返事しちゃったし…

「“はにゅ”とか美佳可愛いいーな」
悠哉が屈託の無い笑顔を向けながら私の頭をなでた

「なっ……まっ……間違えただけだもん!」

ひゃー(>_<)
私絶対顔真っ赤なんだけど~

「ははは!美佳かみすぎ~!そぅそぅ話し戻るけど美佳どこまで聞いてた?」何故か悠哉が緊張したような表情で聞いてきた

「えっと……星野さんの話しして~手術が3週間後って話してたくらいから」

「………そっか………」悠哉が何故か照れたように頭をかきながら
まいったなぁ~
とかぶつぶつ呟いている

…………なんだろ?

私が不思議そうな顔をしていると悠哉が話し出した

「だからー!!あぁ!!どうして大切なとこ聞いてないんだよーもう1回しか言わないからなー」

口を尖らせて頬を赤くさせながら続ける

「俺も海外に店舗出す為にパリに行かなきゃ行けないし美佳がもし沙羅さんの所で勉強するならパリだろ?だから一緒にパリに行こうって言っただけ!…………って聞いてる?」

あまりに予想外の事を言われて方針状態の私を見て
悠哉が怪訝そうに顔を覗き込んでくる
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