甘夏の恋
やっぱり

女子は全員あいつしか見てない

…相変わらずあいつは嫌そうな顔をしてる

そんな生意気な
あいつとは

お互い親が大手社長であるのもあり

知り合うのも早かった

確か俺が小4の時

いつものように夕食を食べていると
珍しくお父さんが早く帰ってきて興奮気味にに話してきた

「おお!!龍也!明日はお前の学校に龍崎 悠哉っていうお父さんの親友の息子が転校してくるぞ!そしたら明日の夜は家で歓迎パーティーだ♪」

「ほんと!?友達に馴れるかな?でも転校生って僕の学校初めてだね」

「とてつもなく頭の良い子だからな!特別に許可がでたみたいだ」

「そうなんだ!!楽しみー」

この時はまだ気付いてなかった

俺の高くなった鼻をいとも容易く折られることになるとは…
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