甘夏の恋
あまり陸たちとも話さなくなる

離れていく友達

学校の行き帰りはもちろん

学校でも俺は一人になってしまった

俺は一人になった

こないだの学力テストでは

勉強だけは負けまいと

必死になって勉強したのに

負けた

2位だったのだ

俺の心はズタズタだった

俺の高い鼻を

あいつはいとも容易く根元から折ったんだ

「大丈夫か?龍也最近元気ないって皆が心配してたぞ?」

いつものように一人で学校から帰っていると
悠哉に話しかけられた

追い詰められていたおれは思わず

「全部!!全部お前のせいだ!!今まで皆俺のことを見ていてくれたのに…
お前が引っ越してきたせいで…俺は皆に捨てられたんだ!!」

涙があふれ出してくる

「おまえが…お…まえ…ヒック…ヒックのせい…」

泣き出す俺の手を掴むと
悠哉は近くの神社に俺を連れていった
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