甘夏の恋
「おい…人様が困ってんのにお前なにボーッとしてんだ?」

つい先ほど自分で軽く壁を凹ました彼が

笑顔で俺に聞いてくる

「す…すみません」
冷や汗が止まらない…こいつ怒ると怖いんだよぉぉおぉ!!

そんな俺の姿を見て鼻で笑う
「そんな事はまぁ良い…良いデザイナー候補見つけたんだ今度会わせるから来い…もちろんお前が認めなかったら違うブランドでデザイナーやってもらうからいいけどな」

悠哉はフッと綺麗に笑う

その瞬間俺は分かってしまったのだ

こいつ…その人が好きだな…

俺がニヤニヤ笑いながら悠哉を見ると

それに気付いたのか

俺の頭を軽く叩くと

惚れるなよ…?とだけ言った

「もちろんお前にもこの合コンの意味するもんがあんだろ?」

……さすがです
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