甘夏の恋
「世話係、星野さん了解してくれたのか!?俺が頼んだときは軽く無視したのに…」

「俺帰るな!」とだけ言い

1人でブツブツ言う龍也を部屋に置いて

裏口に向かった

外に出ると池谷が

「おつかれ様です。悠哉様」

と言いながら車を開けてくれた

今日はお母様がお帰りになるので夕飯は一緒にとるようにと言うことでございます

「そうか。珍しいな」

あいつが帰ってくるのか

ならそれまでに会社の資料と淳一の成績まとめなくては

……ゆ……ゆう……さ…………ゆ…さま……悠哉様!

!!!

「大丈夫ですか?」

「あぁ…大丈夫だ…問題ない」

「しかし…お顔の色がすぐれませんよ。今日は帰ってから一度お休みにな…「大丈夫だと言ってるだろ!!!」

心配する池谷の言葉をとめ睨み付ける

「申し訳ありません…」

「いや。俺こそ大きな声を出してすまなかった」

そのまま気まずい雰囲気で家についた

「悪いが会社のデータは姫島がまとめてると思うから2人で整理していてくれ」

「はい」さっきまでウジしてたのが嘘のようにキリッとした顔になって返事をした
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