甘夏の恋
今日はちょっと神経を使いすぎたな…

ソファーにどっしりと座りウォークマンをポケットから取り出し

再生ボタンを押す

~~♪~♪~♪♪~

心地よい音楽が耳元で流れ始める

はぁー

先ほどまでの緊張がだんだん取れてきて

やっと落ち着いてきた

“コンコン”

「失礼します。お疲れ様です悠哉さま。今日はお疲れになられたでしょうからもうお休みになられますか?」姫島が心配そうに顔をだす

「ありがとう。そうさせてもらう。」

姫島は軽くお辞儀をすると何も言わず

紅茶を入れ俺に差し出してくれた

「ありがとう」

姫島は俺が何も言いたくないときは何も言わないでいてくれる

姫島がいる空間はいつも心地がよく

とても好きだ……車の中にいる時は別の話だが…

そんなことを考えていると

「用意が出来ました。ごゆっくりお休みください」

とだけ姫島は言い残し、そそくさとお辞儀をして部屋を出て行った

――ドサッ――

ベットに倒れ込むと

それと同時に
今日の疲れが一気に体を襲う

瞼がダンダン重くなり、やがて…

夢の世界に入っていく
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