甘夏の恋
「おはようございます♪悠哉さま♪」

……………

重たい瞼を少しあけ、布団から顔をだす

やっぱり…

朝っぱらからこんなだるい声をだすバカはあいつしかいない

…無視しよぅ……

俺は再び目を閉じモソモソと布団に潜る

「ねぇ!今起きたよね!?ちょっとこっち見たよね!?ねぇ!!」

――ドゴッ――

「うっさい。静かにしないと殴るぞ」俺は声の本人に睨みながら言う

「…もう殴ってますよ…悠哉さん」

さっき俺が殴った場所を一生懸命撫でながら訴えてくる

「気のせいだ。痛くない」

「そんなアホなぁ~」

――30分後――

「…で今日は何のようだ?俺の安眠を妨害しといて何の用もなかったら許さないぞ?龍也くん?」

「いや!ちゃんとした用はあるぞ!作品見せて貰えることになったから一緒に見に行こうと思ってな。あと悠哉が言ってた子のも見に行こうとおもったんだよ。昨日メールしたぞ!」

先ほど池谷に貰った氷で頭を冷やしながら

ふてくされたように龍也が話す
< 73 / 125 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop