甘夏の恋
「おまたせしました!戸締まりに時間がかかっちゃって」

準備を終えて外にでると

二人が既に車の前で待機していた

「気にすんな♪
あっ!そういえば…龍也?お前は一人あっちの車だからな」

と悠哉君がいった瞬間龍也は青ざめて騒ぎだした

「え?いやいや!!!やっぱ夏も俺と一緒じゃないと不安だろうし!!なっ!?」

私が何をそんなに嫌がっているんだろうと思いながら
きょとんとしていると急に話をふられた

「へっ!?」

やっぱこういう場合は“うん”って言うべき!?

私がどう答えようがおどおどしていると

「飯嶋は俺と乗るのはいやか??」
と悠哉君が小首をかしげながら聞いてきた

きゅん♪

「大丈夫ダヨ♪」

ハッ!!あまりに可愛らしく悠哉くんが聞くから反射的に肯定しちゃった!!

おそるおそる龍也君を見ると

「ぎゃぁぁあぁぁ!!!!」

という叫び声を発しながら悠哉くんに車のなかに押し込められていた
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