甘夏の恋
ずかずかと進んでいく龍崎くんに

さきほどから気になって仕方がなかった質問をしてみた

「りゅ…龍崎くん?何処に向かっているの?」

先ほどから不機嫌そうに歩いていた龍崎くんのあしが止まりゆっくりと振り替える

「なっ…なんでもないです!」とっさにそんな言葉がでてきた

うっ…龍也の反応が理解できるよ~

龍也2号とか呼ばれちゃうのかなぁ…

「もう一人のデザイナー候補だよ」

「…へ?」一人の世界に旅立ってしまっていた私はとてつもなく間抜けな声を出してしまった

「もう一人デザイナー候補がいるんだ仲良くしてやってくれよ?あっ…あと俺のことは悠哉でいいから」と言って

彼は

柔らかに…

とても優しい目をして

笑った

…綺麗だと素直に思った

隣には龍…ううん悠哉くんの笑顔をみて驚いた顔をしていた

「こんな悠哉の顔をみたの…あの時以来だ…」

…あの時?
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