甘夏の恋
「取り敢えずここじゃ通行人の邪魔になるし入らない?」
と呆れたように悠哉君は私を見る

…正確には私達…??

たぶん私と龍也に言ってるのだろう

「あっ…あぁ」なんて言いながら部屋に入っていく龍也のあとに続く

美佳ちゃんはそんな私に変な顔一つせず笑顔で迎えてくれた

「もしかして…飯嶋 夏さん??悠哉から話は聞いてるよ♪私は雪沢 美佳っていいます♪」

と言って相変わらずの優しい笑顔で手を差し出してきた

「うん!宜しくね~♪良かったら私の事は夏って呼んで??美佳ちゃんって呼べばいいかな?」
と言って軽くジーンズで手を脱ぐってから

差し出された手を軽く握り返す

うわ!ほっそ~い!!

華奢な美佳ちゃんの手にびっくりする

「やだなぁ~美佳で良いよ~」と言いながらコロコロと笑った

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