甘夏の恋
「ねぇねぇ…2人とも俺のこと忘れてない??」

ずいっと私達の間にふてくされた顔をして入ってきた龍也にゴメンゴメンと謝っといた

「俺は秋本 龍也!龍とでも呼んでな~ヨロシク」といい手をだす…

“ポン”

……ん??

龍也の手には

美佳ちゃんの手…ではなく

一冊のノートが収まっていた

「これがデザインノート。見てみ?」と言ってにっこりと黒い笑顔で悠哉くんがノートを渡していた

その笑顔を見てさっと青くなる私達の顔を

不思議そうに美佳ちゃんが見ていた

美佳ちゃんには後ろにたっている悠哉くんの顔は見えていないようだった

…お…恐るべし…悠哉くん
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