アイドル彼氏
今日はふたりの3度目の記念日。


指輪を買おうと亮が言って
今日はわざわざ人が多い街中にいる。



少し歩いたところにアクセサリー専門店。
中に入るといろいろな可愛いアクセサリーがあった。


「いろんなんがあるなぁ…」

ショーウィンドーに並べられた
指輪を眺めて亮が言った。


「愛はどれがいい??」


中島愛。私の名前。

帽子の中の瞳に私の顔が映る。


二重だけど切れ長のきれいな目。
私よりもきれいな二重だよ…
やっぱりアイドルなんだって
ちょっとしたとき感じる。


亮の目をじっと見たままの私に


「んっ??」


眉間にシワをよせて
聞き返す亮。


そうそう、指輪!!


「どれも可愛いけど、これかな!!」


あたしが指さしたのは
シルバーの指輪。


「俺もこれがいいと思ってたんだよね!!」


瞳をキラキラさせて言う亮は
あまりに可愛い。


亮がこの日のためにと頑張って働いて買ってくれた指輪。


内側にお互いの名前と
foreverの文字。



ふたりが永遠に離れることのないように…


私はそう願ったんだ。
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