神様ごめんなさい
龍二は幸をからかいながら歩き
龍二の家に到着した。
幸は正直、緊張してドキドキしていた。
でも龍二に緊張がばれるとまたバカに
されると思い隠すので精一杯だった。
「部屋ちらかってるけどぉ~」
「お邪魔しま~す」
「適当に座ってて、ジュース持って
 くっから」
龍二の部屋は6畳位で思っていたより
片付いていた。龍二が付けているムスクが
小さなテーブルの上に置いてあった。
「ごめん、炭酸ねぇやぁ~オレンジ
 ジュースでもいい?」
「うんっ、ありがとっ」
「龍二の付けているムスクいい香りだよね」
「ほしけりゃ~あげるよって女が付ける
 香りじゃないっか」
「へへへぇ~ちょ~だいっ、付けたらいつも
 龍二が、そばに居てくれる感じがすっから」
「可愛いこと言ってくれんねぇ~」
「ねぇねぇ、親は何時頃帰ってくるの?」
「今日は遅いと思うよ、何で?」
「何でって帰って来ちゃったら緊張・焦り・
 緊張・焦りじゃん」
「爆笑、そんな幸 見たいかも~」
「もぉ、ほんと龍二はイジワルなんだから~」
「なぁ幸、幸は処女?」
「いきなり・・・またイジワルッ?」
「真剣に聞いてんの」
「・・・・じゃない・・・」
「そっか」
「嫌いになった?」
「なわけないだろっ」
「よかったっ」
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