神様ごめんなさい
幸は10分前に喫茶店に着き亜衣を待った。そして、ちょっとしたら亜衣も到着した。
「幸、どっか行きたい所ある?」
「う~ん特にないかなぁ~亜衣は?」
「服、買いたいかなぁ~」
「ほんなら洋服、見に行きまっか」
「つぅかぁ~幸、何で関西弁?」
「わからん」
「たまぁ~に幸の事が解からなくなる。てか、ある意味 不思議な子だよね」
「亜衣に言われたくないわいっ」
「はあ~ぁ、性格は幸より まともですぅ。」
「はいはい、じゃっ行こっ」
「なんか・・・ムッて感じぃ~」
幸と亜衣は、いつもこんな会話をしていて
他から見れば仲悪そうに見えるが
二人の心の中は自分にもっていないものを
相手はもっていると認めあっている。
亜衣はお気に入りの服が見つかり、
買い物をし二人はぷらぷらしていた。
「亜衣、まだどっか見たい?」
「もぉないかなぁ~」
「じゃぁ、ぷらぷらしていても疲れるだけ
 だから家の近所に知り合いの居酒屋が
 あるから行ってみる?未成年だからお酒は
 出してくれないけどね」
「ほぉ~い」
二人はバスに乗り、居酒屋へ行った。
お酒が飲めない代わりに、いろいろな
ツマミを食べながら話をし、気がつくと
21時を回っていた。
「亜衣、そろそろ帰ろっ」
「だやねぇ~」
「叔父さん、ご馳走様でした。
 今度 二人で店手伝うからっ」
「おいおい私もかよ」
「当たり前です。たくさん食べたがろ~に」
「へいっ、へいっ、お手伝いさせて 
 いただきます」


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