神様ごめんなさい
帰り道の途中に小さな橋がある。橋の中間地点あたりに数人の男達が大声を出して
話をしていた。
幸と亜衣は顔を地面に向けてスタスタ歩きながら男達の前を通り過ぎようとした時
数人の男達の一人が幸と亜衣に向かって
「ねぇねぇ~お姉さん方 今から何処に行くのぉ~暇なら俺達とお喋りしませんかぁ~」
幸と亜衣はシカトして歩き続けた。
「お姉さん方、もしかして耳ついてないのかなぁ~」と幸と亜衣をバカにした。
亜衣がムカッときて
「お前らなんか相手にしているほど暇じゃね~んだよ」
幸も亜衣に引き続き文句を言ってやろうと
地面から顔をあげ男達を見たとたん言葉が
でなくなってしまった。
亜衣は幸の顔を見てキョトンッとした。
「幸、どぉしたん?」
「亜衣・・・私・・・あの人と友達になりたいかもぉ・・・」
「はあ~ぁ?いきなりどぉした?」
「うう~ん自分でも よくわからないんだけど亜衣が文句を言ったから私も言おうと思って顔をあげたら男達の一人と目が合って・・・で・・・」
「へぇ~幸にもこんな事あるんだぁ~いつもナンパされても相手にしない幸がね~
 しゃ~ないなぁ男達の所に行きますかっ」
「亜衣・・・ありがとう・・・」
「へぇへぇ」
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