城★My Home
「その男の子よく僕のタクシーに乗ってねえ‥仲良くなっちゃって色々話したんだけど‥」
今年に入ってから一度も顔見ないなあ
タクシーの運転手は寂しそうに俯いた
「そうなんですか‥」
少し揺れる車にウトウトする
それでも運転手は話を続ける
「あの子が小学生くらい‥低学年かな?一回だけ女の子と来たことがあってね‥」
そうなんだ
あたしは眠くて半分話が聞こえてなくて
気付いたら意識を手放していた
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