城★My Home
真っ暗で広い部屋、どんなに歩いても終わりが見えないような‥
ヤダ‥‥怖い‥‥
あの時を思い出すだけで
心臓がバクバクと脈を打つ
「や、矢澤‥‥助けて」
誰にも聞こえないような声で呟いた
あたしはその場にうずくまった
するとパッと明かりがつき
「こっち来てみ?」
となにかゴソゴソ
しながらあたしに話しかける
でも足が震えて思うように動けない
なかなか来ないあたしを不思議
に思ったのか矢澤陽がこっちを
振り向いた
「‥‥玲??大丈夫か!?」
そう行ってあたしに
近づいてギュッと抱きしめようとした時
「やっ‥‥触らないで!!」
急にあの時の光景がフラッシュバックした
あ‥‥どうしよ‥
突き放された矢澤陽は驚いた顔をしていた
「ごめん!!別に嫌いだからとかじゃなくって‥その‥‥」
言葉を言い終える前に
あたしは矢澤陽の胸の中にいた
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