城★My Home
それはまるで小さな子供をあやすように優しく包んでくれた
「大丈夫か??」
理由聞かないんだ
矢澤陽からは香水なのか
わからないけど凄く落ち着く匂いがした
どうしよ‥‥
震えが止まらない‥
今だにカタカタと震えるあたしの体
「大丈夫。俺がいるから」
と言ってあたしの頭をくしゃくしゃとかきたてた
なんか瀬凪に似てる?
「大分、落ち着いたな」
気づけばあたしの震えは止まっていた
瀬凪意外の男の人に触れられたのはあの日以来で
拒否しなかったことに驚いた
「ちょっとこっち来てくんね?」
あたしを掴んで引っ張っていく
お礼言わなきゃ‥
「ちょっとまって!」
「どした?」
心配そうに覗いてきた
「あ、ありがとう‥‥ね」
すると矢澤陽は心配そうな顔から
太陽みたいな暖かい笑顔になって
「んなことかよ、どういたしまして!」
と言ってまたあたしの頭をくしゃくしゃした
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