城★My Home
何?この痛み‥‥
ただの頭痛かな?
「そんなこと覚えてないっていうか、意味がわからないんだけど‥」
その言葉を聞いた瞬間、矢澤陽の顔つきが変わった
「んなこと言わせねえ」
ガッとあたしの腕を掴み突然教室を飛び出した
後ろからはクラスの皆の声が聞こえてきた
あたし明日にでも刺されるかも
ってこんなこと考えてる場合じゃなくって、どこに連れてく気なのよ!?
「ちょっと待って!」
あたしの声は虚しく無視され矢澤陽はスタスタと歩く
歩くスピードに合わせるのに必死になるあたし
廊下を歩きながら腕を掴んでいる逆の手で誰かに電話をかけはじめた
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