城★My Home


矢澤陽は歩きながら誰かに電話をかけはじめた


「俺だけど‥今すぐこっちに車用意してくんね?‥ああ、じゃ」



車!?今から授業でしょ!
サボる気なわけ!?

「ちょっと‥!待ってってば!」


あたしは手を勢いよく振りほどいた



「イキナリ覚えてないのかとか言われて連れ出されて、おまけに授業はサボるとか意味わかんないよ!」


あたしは思いっきり叫んだ

すると矢澤陽は不機嫌そうに近づいてきた



「あの日、玲がお見合いしてた日‥覚えてるか?」


首を傾げながら近づいてくる



「覚えてるわよっ」


後退りするあたしをどんどん壁に追い詰める




「何でお見合いなんかしたんだよ?」





はあ?

何言ってんの??頭、狂っちゃったわけ??



気づくと後ろは壁で、前を見れば矢澤陽がいて、サイドを見れば腕であたしは囲まれていた



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