城★My Home
矢澤陽とすれ違う時微かに聞こえた
「なんでだよ‥」
力無く下を俯いていた矢澤陽は
どこか自分を責めていたようにも見えた
長い廊下を瀬凪と二人で歩いていると何故か時間の流れが遅く感じた
二人の間に何があったんだろ?
あたしにその事を聞く勇気はなくて
またあの目をされたらどうしようとか考えていると自然と聞けなかった
部屋に戻ると瀬凪はあたしをソファーに座らした
そしてあたしの前に腰を屈めて下から見てきた
その顔は少し苦しそうな顔をしていてあたしは胸がキュッって締め付けられた
「玲‥‥約束してくれ」
瀬凪はあたしの目をしっかり見ていた
「な‥‥にを?」
あたしは瀬凪から目が離せなかった
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