城★My Home


更衣室に向かう廊下を歩いていると後ろから肩を叩かれた


「おはよっ!」


振り向くと相変わらず整った顔の凜子が笑顔でいた


「いよいよって感じだねー、玲はちゃんと練習できた?」



その言葉を聞いて練習風景を今一度、思い出してみる

踊れば矢澤陽の足を踏んでつまずいて‥


ハッキリ言って、できたなんて口が裂けても言えない



「んー‥‥できてない‥かも」


「マジで!?まあ、陽ならちゃんとエスコートしてくれるよ!」


「う、うん‥」



あたしは今、凜子が"陽"と呼び捨てしたことが気になった


やっぱり何か隠してる




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