城★My Home


アナウンスの声によってそれぞれのパートナーが散らばる


痛い‥‥‥

今日、何でこんなに続くんだろ‥いつもはすぐに終わるのに‥



「玲?」


矢澤陽の言葉に顔を上げると
とても心配した顔であたしを見ていた


「やっぱ、顔色悪いって‥休んどくか?」


「大丈夫!それに‥あんなに練習したんだし‥」


矢澤陽は黙ってあたしの手を握り始めのポーズをとる

その体勢はお互い物凄く近くて今にも顔があたりそうで


それに加えて矢澤陽はあたしの耳元に口を近づけ


「絶対に無理すんなよ、限界がきたら俺にすぐ言えよ」


「う、うん‥」



予想以上の低く甘い声にあたしは頷くことしかできなかった





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