城★My Home
「俺と遊んでいたって言ったよな?その遊んだ場所覚えてるか?」
場所?
そう言われたら‥よくわかんない
どこで遊んでたんだっけ
あたしの家?違う気がする‥
別荘?それも違う‥
どこで?
「やっぱ場所は覚えてねえか」
瀬凪は寂しそうな目をしてあたしを見つめる
「ごめんね‥」
「なに謝ってんだよ?気にすんな」
だって‥皆を悲しませてるのは確実にあたしだから
思い出したいのに思い出せない
「この話とりあえず保留にしね?」
口を開いたのは矢澤陽だった
「いきなり記憶が無いとか言われて玲も驚いたろ?」
あたしは無言で頷いた
矢澤陽はあたしの頭を優しく撫でて
「ゆっくり思い出そうな?」
と優しく言った
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