恋人はアイドル







しばらく店の中を
回ってお昼を食べる
ことになった。





「沙羅、何食べたい?」




『ん〜気分的にイタリアンかな?』





「よし!じゃ中華にしよう!」




え!?いやいや…
あたしイタリアン
って言ったんですけど?





『はぁ!?言ってることめちゃくちゃだし!』




「お兄ちゃんは気分的に中華だからだ!!」




おいおい…あたしの
意見は思いっきり
無視かい…
じゃ…質問すんなよ!






結局、兄貴の意見
通りに中華を食べる
ことになった。
中華も好きだけどさ〜





店の中にある
中華店を発見し、
そこに入った。




「二名ね♪」





「あ…はい!どーぞ。」






ん?この店員さん…
お兄ちゃんの正体
分かったかな?
顔が急に赤くなった
ような…





『兄貴、正体バレたんじゃ…』




「んぁ?バレてねぇだろ♪」






一応サングラスは
してるけど…
兄貴のその脳天気な
調子じゃバレそうな感じ…
いつもいつもバレ
そうになっては
慌てるくせに。





『もうちょっと警戒心もったらどうなわけ??』





「え?常に警戒心だらけだろ!」





あたしにはそう
見えませーん。
この先心配だな…





_
< 10 / 36 >

この作品をシェア

pagetop