恋人はアイドル






あたしは無視して
男の横を通り過ぎた。




品物を見つけて
会計が終わって
さっさと帰ろうと
すると…





「よっ。まだ話は終わってないんだけどなー?」





うわっ…
居たのかよ。





『だから、スイマセンでした。もういいっしょ!?』





「ムーリー。ねぇ名前何て言うの?」





『ウルサーイ!しつこいわ!!』




あたしは睨みつけた後、
ダッシュで兄貴の待つ
車へと走った。





パタンっ!!





「うわっ!ビックリした〜」





『悪い!兄貴。奴のせいで遅くなった!』




「奴??誰や?」





『兄貴と同年代くらいのイケメン。でも…性格最悪!!何アイツ!!』





「変な奴とは関わるなよ?」





『うん!!………あ、そうだ!これ…』





「━━━……え?これは?」





『んー久しぶりに兄貴と買い物したしその…お礼みたいなやつ…』





「…開けていい?」




『うん…』





ガサゴソ…





「わぁー…これ、サングラスじゃん!」





『気に入るか分かんないけど…これで兄貴の正体少しは防げるかな〜と思って…』





そう、あたしは
兄貴にさっきの
ブランド店で
見つけたサングラスを
プレゼントした。







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