りんごゆき
この日私は柊くんの新曲をいっぱい聞いた。
「なんであの引き出しに手紙入れたの?」
「紅茶飲むのかりんしかいないから、開けるかなぁって思ってさ。
圭祐たちに見つかったらうるさいだろ。
てか、他の人に聞かれたら恥ずかしいじゃん。」
柊くんが照れながら笑った。
「でも、あのお家のおばちゃんには聞かれちゃってるよ??」
私がくすって笑うと、
「あっ、ホントだ…!」
柊くんがおどけて舌を出した。