りんごゆき

スペシャルライブを終えると、もうすっかり夜だった。



「かりん!見て!!」



柊くんが空を指差した。

そこには、満天の星空。

星座たちが紺色の巨大なキャンパスに散りばめられている。



「かりん星好きじゃん。
だからここでライブしようと思って。」



「素敵。
ホントに星空ライブだね。」



私も空を見上げてにっこり笑った。





2人で手を繋ぎながら、帰り道の商店街を歩いた。



「さっき、不思議に思ったんだけどさ。」



私は右上にある柊くんの横顔を見上げた。

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