りんごゆき
そして、目にしたのが公園の前に立てられた大きな看板だった。
『マンション建設予定地
立ち入り禁止』
この公園にマンションが…??
秘密基地がなくなる??
嘘だよね。
私はこの事実がすぐに飲み込めなかった。
この公園が私たちのものじゃないってのは分かってた。
でも、思い出がいっぱいつまったこの場所がなくなるなんて、考えたくなかった。
「やっぱり、あの噂は本当だったんだ。」
柊くんがやけに落ち着いた声でボソッと呟いた。