りんごゆき

明日はちょうど学校がお休みだからその心配はしていなかった。

学校を休むぐらいなら家に帰っていたと思う。

みんなは真面目だねって言うけど、そんなんじゃない。

ただの私の意地。





体が大分冷えていた。

ブーツの中の足がジンジンする。

私は自動販売機でミルクティーを買った。

一口飲むと、心まで染みていくような気がして、急に暖かさが恋しくなった。



缶で手を暖めながら、風があたらない場所を探した。

駅の改札の隣にちょうどいい具合にコンビニがあって扉は開けっ放し、暖房が外まで漏れていた。

< 9 / 204 >

この作品をシェア

pagetop