りんごゆき

視線を上げて私を見つめると、にこっと笑った。



「そんな時、かりんと会ったんだ。」



私まで自然と顔が綻ぶ。



「それからは毎日楽しかったなぁ。
バンドメンバーもまた集まる機会増えたし。

俺、前に言っただろ?

かりんは邪魔どころか、俺ら4人の救世主だから。」



そんなこと言われると照れてしまう。



「この公園に集まることも増えたよな。」

「夏は花火、冬は雪合戦やったね。」

「流しそうめんとかスイカ割りとか…変なこともいっぱいやったよな。」

「落ち葉で焼き芋も焼いたよ。」

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