りんごゆき

花火の時も、一番大きい花火を勝手に楽しんじゃってみんなに怒られてたお茶目なおばさん。

雪合戦した時は、ビチャビチャになった服を拭くためにタオルを貸してくれた。

お菓子くれたり、一緒に柊くんの唄を聞いたり、仲良くなってからはお料理教えてもらったりした。



「この公園がなくなると、おばさんも寂しくなるね。」



「…そうだね。」



柊くんはすごく悲しそうに言ったんだけど、私にはその訳がすぐに分からなかった。



「きっとおばちゃんのことだから、また公園の近くに住むんじゃないかな。」

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